中古車の魅力は何といってもその「安さ」にあります。
新車では手の届かないグレードの車でも、中古車であれば予算内に収まることも。
また、車両本体価格5万円!という激安中古車も探せば結構あります。
今回は、安く中古車を購入するコツをまとめてみました。
この記事でわかること
安さだけで車を選ぶのはキケン
まず初めにお伝えしたいのは、安さだけで中古車を選ぶのはキケンだ、ということです。
車両価格が5万~10万円という車は、ほぼお店の原価は0円です。「ただ」で引き取った車に値段をつけて販売しているのです。
そこに点検・整備・車検費用や、代行費用が加わるので総支払金額は20万円~ということになります。
それでも新車とは比べ物にならない金額から、車を購入できるのが中古車の魅力です。
でも、いくら安くても「購入を控えたほうがいいクルマ」ともあります。
どんな車は避けたほうがいいのか、についてお伝えしてゆきます。
修復歴のある車
中古車を選ぶときに「事故車は嫌だ」という方は多いと思います。業界でいう「事故車」とは「修復歴のある車」のことです。
事故でバンパーやドアを交換した、というのは事故車にはならないのです。
修復歴というのは、車の骨格となる重要な部分を交換・修理した車のことを言います。
車の骨格部分とは、以下の部分です。
出展:日本自動車査定協会
この図のフレーム構造は、「モノコックフレーム」と呼ばれ、現在販売されている乗用車のほとんどがこのフレーム構造を採用しています。
モノコックフレームの利点は、衝撃吸収性能に優れているので万が一の事故の時に、衝撃を各部に分散して乗員を保護するよう設計されています。
つまり、一か所だけの修理でも他の部分にも影響を与える、ということです。
そのため、修復歴のある車は「修復歴あり」と告知して販売すること前提ですが、中には修復歴を隠して販売する業者もいるので注意が必要です。
水没車
ここ数年日本でも異常気象が続き、台風やゲリラ豪雨などの被害が毎年のように報告されています。
水害による車の被害も多く発生しています。
車は水没するとエンジンがかからなくなり、たいていの場合は「廃車」にされます。
しかし中には修理や清掃をして再販される中古車もあります。
この場合は「水没車」と告知して販売する業者は少ないので、ある程度の知識は持っておいた方が賢明です。
エンジンルームの隅々までよく見て、泥や枯葉、草などがついていないか確認しましょう。
車内は異臭がしないか、カビが生えていないかも確認しましょう。シートも前後最終まで移動させて、レールの泥や錆も確認しましょう。
一つでも疑わしいことがある車は、避けたほうがいいです。
サビ・腐食のひどい車
車はある程度運転していると、下回りサビは出てきます。
これがひどくなり、腐食まで出てくると車の安全性に関わってきます。
腐食が多くみられるのは、寒冷地で使用されていた車です。凍結防止のために凍結防止剤が使われているので、塩害を受けやすいのです。
安い中古車を探す方法
ここまで「避けたほうが良い車」についてお伝えしましたが、
ここからは安い中古車=お買い得な車を探す方法をピックアップしてゆきます。
走行距離10万キロ以上の車
日本では一昔前、「車の寿命は10万キロ」とう事が言われていました。
確かに30年以上前の車は、10万キロ以上走行すると、あちこちにガタがきて修理代が高くつく、ということもありました。
でも最近の車はそんなことはありません。普通に日常のメンテナンスさえしていれば20万キロ以上走行することは可能です。
とはいうものの、国内では走行距離10万キロ以上の車は人気がないのです。10万キロも走っているので、あとどれくらい乗れるか?という不安もあるのでしょう。
人気がない分、店頭での表示価格も安くなっています。
あえて「走行距離10万キロ以上の車」で探してみると、お買い得な中古車を見つけられることもあります。
年式の古い車
こちらも走行距離と同じように、年式も新しい車ほ値段も高くなります。
昔は10年落ちの車は1年車検、なんて時代もありましたので「10年落ち」も一つの区切りになっています。
日本車は4、5年ごとにフルモデルチェンジを行うので、そのサイクルを過ぎた車は見た目にも「古い車」となってしまいます。
格安車を探すのであれば、7年から8年落ちの車を狙うのアリだと思います。あえて10年落ち以上で探して見ると激安車も見つかります。
人気のない車
中古車の価格は人気に大きく左右されます。
走行距離が短い車、年式が新しい車は人気があり、店頭価格も高くなります。
人気のない走行距離の多い車、年式の古い車は安くしないと売れません。
中古車の人気は、走行距離や年式以外にもあります。
車のタイプで言うと、今はSUVやミニバン、トールサイズの軽自動車が人気です。
一方、セダンやハッチバックはあまり人気がありません。
特にセダンは高級車にもかかわらず、安い価格設定をしている車がたくさんあります。
個人的にも高級セダンの中古車はおすすめです。
できるだけ近くのお店
遠距離ですと、納車の費用も結構掛かりますので、中古車はできるだけ近くのお店で買ったほうがいいです。
アフターサービスのもそうですが、格安中古車を買って移送費に10万円、なんてことは勿体ないです。
中古車は値引きできるのか?
中古車は販売するお店が自由に価格を設定できます。とはいえ、今の情報社会ですので相場よりも高い値段をつけるとお客さんは集まりません。
価格競争社会でので、競合他社に負けないよう「安さ」をアピールする必要があります。
そういう意味でも、中古車の値引きは大きく期待できません。
車両本体での利益よりも、手数料で儲けている業者が多いので、値引きできる諸費用を交渉すべきです。
それと、車の買い替えであれば「今の車をいかに高く売るか」が重要です。
中古車の車両の値引きで5万円も10万円も変わることはありませんが、愛車の買取価格ではそれくらいの差は簡単に出てしまいます。
車種によっては、お店によって20万円以上の差がつくことも少なくないのです。
中古車に買い替えるのであれば、車両本体の値引きに労力をかけるよりも、手放す車を1円でも高く売るほうが効果は絶大です。
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