お店に並んだ中古車

中古車を購入する時にも新車同様、色々な書類が必要になります。

どんな流れで中古車を購入するのか、手順を追って解説してゆきます。間際になってあわてないように、余裕を持って準備しておきましょう。

中古車購入の流れ

中古車を購入する手順を挙げると、

1.購入する車の予算を決める

2.購入する車の前提条件を決める

3.実際の中古車選び

4.店舗で実車を確認

5.見積もり

6.必要な書類の準備・作成

7.任意保険の切り替え・加入

8.代金お支払い

9.納車

という流れになります。

具体的に解説してゆきます。

1.購入する車の予算を決める

中古車とはいえ、車は高い買い物です。事前に購入資金の準備をしておかなくてはいけません。

車の買い替えの場合

買い替えの場合は特に注意すべきことがあります。それは、

今乗っている愛車の査定相場を正しく把握しておく

という事です。

車の査定価格は、お店によって大きく異なります。車種によっては30万円以上の差が出ることも珍しいことではありません

ですので、あらかじめ愛車の査定相場を把握しておきましょう。そうしないと大切に乗ってきた愛車を安く買いたたかれてしまいますし、次に買う車の予算立てがうまくできません。

愛車の最新の査定相場は、こちらのサービスを使うと簡単にわかります。

 

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僅かな入力後、すぐに査定相場を教えてくれます。同時に複数の買取専門店に見積もりを依頼できますので、最高額で買い取ってくれるお店と金額もわかりますよ。

この少しの手間をかけるだけで、次に買う車にかけることができる予算が大きく変わってきます。

30万円高く売れれば、頭金が30万円増えたのと同じことです。

初めて車を購入される場合

これまで車を所有されたことのない場合は、車両価格以外にも諸費用が必要になることを頭に入れておきましょう。

契約を結ぶ前に当然見積書をもらいますので、それを見れば内訳も分かりますが、車両本体価格以外にもいろいろと費用は発生します。

「法定費用」や名義変更、車両の登録などなどの手続きにかかる「代行費用」です。

中古車の諸費用は車両本体価格の大体10~20%が相場です。金額にすると15万円ほどでしょうか。

代行費用については、自分で行うことで無料にできるものもあります。特に納車費用などは、自分で取りに行ける場合はカットしてもらいましょう。

2.購入する車の前提条件を決める

新しく買う車の目的もはっきりさせておきましょう。独身の場合は「自分の好きな車」という理由で選ぶこともできますが、所帯を持っている場合はそうもゆきません。

お子さんができて、家族が増える場合は少し大きめの車がいいでしょうし、奥さんも運転する場合は軽自動車の方が運転しやすいかもしれません。

新しい車の主な使用目的とともに、車の維持費も検討しておきましょう。

軽自動車と2500ccc以上の車では、自動車税は年間で約3万5千も変わってきます。

車検や任意保険も金額は異なります。

買ってから、「車の維持費って、こんなにかかるの!?」とならないようにしましょう。

3.実際の中古車選び

中古車は新車と違って、流通在庫があるものから選ぶことになります。

メーカーオプションは中古車にはつけることができないですし、好きな車種・グレード・ボディカラーもあるものの中から選ぶ必要があります。

昔は中古車情報雑誌を買ってきて、その中から選んでいましたが、現在ではインターネットで簡単に探すことができます。

ただ、欲しい車が見つかっても「遠方にしかない」という事もよくあります。

ホームページである程度の車両の状態(走行距離や年式・グレード・修復歴など)は確認できると思いますが、実物を見れないのはやはり不安です。

どんなお店かも分からないので、なおさらです。

実際に購入となった場合には、陸送費(輸送費)が別途かかる場合が多いですし、購入後間もなく故障したときに販売店とトラブルになるケースも少なくありません。

遠方の中古車販売店から購入する時の注意点は、正直に車両の状態を明らかにしてくれるお店を選ぶべきです。

中古車には必ず多かれ少なかれキズがついています。安い中古車になればなおさらです。

ホームページではわざわざキズや凹みを移すことはなく、上手に撮影をしています。「キズなんて全く無くピカピカの新品同様です。」なんてことを言う販売店は信用しない方がいいです。

キズや凹みの状態を正直に話してくれて、写真を送ってくれる業者を選ぶべきです。

とはいえ、やはり遠方だと故障などアフターフォローはあまり期待できませんので、「どうしても欲しい車がそこでしか買えない」という場合以外はお近くのお店を探した方が色々と安心です。

ミニカーと虫眼鏡

4.店舗で実車を確認

お近くで気に入った車が見つかったら、お店に行って実車を見せてもらいましょう。

エンジンルームや車内の状態、ボディのキズや凹みなど自分の目で確認すべきです。また、車内のニオイも確認しましょう。

前のオーナーが喫煙者の場合はタバコのにおいがついているケースもありますし、ペットのニオイが残っている場合もあります。

そして、「保証」「車検」「整備費用の取り扱い」を必ずチェックしましょう。

有ると無いでは、費用的にも大きく変わってきます。

5.見積もりをもらおう

実車を見て購入意思が高まったら、見積もり書をもらいましょう。

先程もお伝えしたように、見積書には車両本体以外にも色々な諸費用が記載されているはずです。

知らない言葉、良くわからない項目は何でも担当者に確認しましょう。

はっきり説明してくれない、邪魔くさそうに対応する、そんな場合はさっさと他の店に行くべきです。購入した後のサポートも期待できません。

また、車両本体以外を「諸費用一式」などで記載しているお店も避けるべきです。

車両本体を安く見せかけて、手数料や代行費用で儲けを出している業者も少なくありません。

そして冒頭でもお伝えしましたが、車の買い替えで有れば「下取りあり」と「下取りなし」の見積書をもらいましょう。

1.で調べた査定価格の方が高ければ(ほとんどの場合はそうなります)、お店からは車の購入だけで、買取は他の店で行うべきです。

6.必要な書類の準備・作成

見積書の金額に納得できれば、あとは契約という事になります。

中古車の購入に必要なもの(書類)は、

【普通車の場合】

・印鑑証明書

・車庫証明書(販売店に代行してもらう場合は不要)

・委任状(販売店が用意してくれるものに押印)

・実印

【軽自動車の場合】

・認め印

・住民票

・委任状(販売店が用意してくれるものに押印)

となります。

7.任意保険の切り替え・加入

契約が終われば、後は納車を待つだけですが、その前に任意保険の手続きをしておきましょう。

車の買い替えであれば、以前の車から「車両入替」を行う事で、それまでの等級を引き継ぐことができます。

初めての車の購入なら、新規で契約しましょう。任意とはいえ、自動車保険は現代では必須の保険だと言えますので、是非加入してください。

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8.代金の支払い

納車までに購入代金を支払います。ローンを組んだ場合には、ローンの審査が下りてからの納車となります。

9.納車

いよいよ待ちに待った納車です。

自分で取りに行けば、納車費用を抑えることができるので、近くの場合は取りに行きましょう。

まとめ

中古車購入の流れを列挙すると、少し長くなりましたが、実際はお店の担当者が指示してくれますので、あまり心配をする必要はありません。

中古車は他に同じ車が無い1点ものなので、選ぶことは難しい半面、良い中古車に出会えた時の喜びも大きいものです。

車は買ったあとのアフターフォローも重要ですので、中古車選びは「お店選び」とも言えます。

良い販売店から購入したいものです。

中古車の購入は「販売店選び」も重要

買い替えの場合は、手放す車の査定額に注意する