最近自動車業界は「SUVブーム」ですね。
各メーカーから次から次へと新しいSUVが発売されています。そして販売台数も好調にのびています。
マツダは3列シートSUVの「CX-8」を発売する際に、これまで国内でのミニバン市場をSUVにシフトする、と公表しています。
なぜこれほど日本でもSUV車が人気なのか?
SUV車のメリットとデメリットは?など、国内市場の動向について考えてみました。
この記事でわかること
そもそも「SUV」とは?
SUVとは、英語で”Sports Utility Vehicle”(スポーツ・ユーティリティ・ビークル)の頭文字をとったものです。
直訳すると「Sports:スポーツ」「Utility:実用的な」「Vehicle:乗り物」となります。
そいう意味で、日本語では「スポーツ用多目的車」⇒"アウトドア派の車"という感じで受け入れられています。
なんとなく「4WD]のイメージがありますが、2WD車も多く、駆動方式よりもボディタイプの名称と言えます。
実際に「これ」という定義はなく、メーカーが発売する際に「SUV」と言えばSUV車だという事になっています。
なぜSUVは人気があるのか?
SUVの人気は日本国内だけではありません。むしろ海外からの人気が火をつけた、と言えます。
もとアメリカではSUVは人気がありましたが、最近ではジャガー、セラティ、ベントレーといった高級車メーカーも参入し、あのランボルギーニまでSUVを投入するなど世界中でSUV車は人気があります。
日本でもトヨタの「C-HR」を筆頭に、SUV4車種が販売台数上位20位以内に入るなど、SUVの人気はとどまるところを知りません。
ではなぜ日本でこれだけの人気が出たのか?について考えてみたいと思います。
もともと、日本でも「クロカン(クロスカントリー車)」と呼ばれた4WD車がありました。
http://matsurisumitaya.hamazo.tv/e7144081.html
オフロードを走行知るために、作られた車ですね。
SUVはこのクロカンの延長上にあるようなイメージがありますが、全く違う車種だと考えるべきです。
理由は、クロカンは悪路を走行する事を前提に設計されているので、フレームは剛性の高い「ラダーフレーム」を採用しています。
そのため車重も重く、燃費も良くありません。車高も高く、ボディサイズも大きいのが特徴です。
乗用車とは一線を画していたのです。
ですので悪路を走行する機会のほとんどないユーザーにの選択肢には入りずらかったのです。
小型化、軽量化が進んだ
先のクロスカントリー車とは異なり、フレームにモノコック構造を取り入れ、従来のコンパクトカーをベースにしているので小型化が可能になり、軽量化が進みました。
結果、燃費も良くなり一般ユーザーの選択肢に入ってきたのです。
普通車から乗り換えても、大きな違和感なく乗れるのも魅力です。
ミニバンに飽きた
SUVがこれほど人気が出る前は、ミニバンが全盛でした。
家族でキャンプに出掛けるテレビコマーシャルもよく見かけましたよね。
各自動車メーカーもこぞってミニバンを出していました。マイナーチェンジも頻繁に行ってきました。
でも巷にミニバンが溢れかえった状況に、ユーザーも「?」疑問を持ち始めました。
街中もご近所も、みんなミニバン。なんだかな~、と。
人と違ったカッコイイ車がいいな、と考える人も増えてきたのです。
軽自動車でもミニバンでもセダンでもないカッコイイ乗用車、それがSUVだったのです。
SUVのメリット・魅力って?
http://toyota.jp/c-hr/interior/cockpit/?padid=ag341_from_chr_in_cockpit01#
・高いアイポイント
セダンやコンパクトカーに比べて運転シートの位置が高くなっているので、視界が広く車幅もわかりやすくなっています。
シートにへの乗り込みも、低くかがむ必要もなく自然な姿勢で乗り降りすることができます。
・やっぱりデザイン
何といってもSUVの魅力はカッコイイという点です。
社内空間の広さはミニバンには及びませんが、ミニバンにはないスポーティ&タフさを兼ね備えたカッコよさがあります。
おしゃれなファミリーが乗るクルマ、といったところでしょうか。
SUVのデメリットって?
これまで良い事ばかりを書いてきましたが、知っておくべき注意点もいくつかあります。
・死角が結構ある
アイポイントが高い、というメリットの裏返しになりますが、全ての視界が良好ということではありません。
車高が高い分、助手席側の下方向や斜め前方、ここは死角となりやすいので注意が必要です。
・燃費が悪い
SUV車は、同サイズのセダンやハッチバックと比べるとどうしても重量が重たくなるので、燃費もあまりよくありません。特に4WDモデルになると、さらに燃費は悪くなります。
・入れない駐車場がある
SUVは車高が高いので、立体駐車場で高さ制限に引っかかってしまうケースもあります。
・タイヤ交換が高くつく
SUVのタイヤサイズはセダンやミニバンに比べると大きくなります。
その分タイヤの購入にかかる費用は高くなります。
まとめ
SUVはカッコイイ
コンパクトSUVは悪路を走る前提では設計されていない(乗用車と考える)
視界は広いが死角も多いので、試乗してよく確認して購入する