画像:スズキ(スペーシア)公式ホームページより
自動車のドアには2つのタイプがあります。
ボディに対して垂直方向に開く「ヒンジタイプ」とボディに対して平行に開閉する「スライドドアタイプ」です。
ヒンジタイプはセダンなどでこれまで多く使われてきた、いわば「普通のドア」です。
スライドタイプは、少し前のミニバンブームから多く採用され、今では軽自動車もスライドドアタイプの車種がたくさん発売されています。
スライドドアは、小さなお子さんがいらっしゃるファミリー世代から絶大な人気を得ています。
今回は、その人気のスライドドアのメリット・デメリットについて考えてゆきます。
この記事でわかること
スライドドアのメリット
隣の車にぶつける心配がない
スーパーや公園の駐車場って結構狭いことが多いですよね。普通にとめても隣の車との間は50cmくらい、ということも結構あります。
普通のヒンジタイプのドアであれば、「着いたよ~」という声と同時に子供が勢いよくドアを開けて「ガシャン!」という事もありえます。
でも、スライドドアだとそんな心配はいりません。
モーター付きなら電動で開閉できる
最近のスライドドアは電動タイプが多くなっています。
電動であれば、赤ちゃんを抱いたままであったり、荷物を持ったままでも簡単に開け閉めできるので大変便利です。
足のつま先で、ボディの下側で操作できるタイプも出てきましたね。
開口部が広い
開口部が広いので、乗り降りが楽なのはもちろんですが、チャイルドシートに赤ちゃんを乗せる際にも楽です。
ピラーレスがない車種は開放感が抜群
ヒンジドアの場合は、「ピラー」という窓柱が車内にありますが、スライドドアの場合はピラーがない車種もあります。
キャンプ場やドライブ先でのんびりくつろぐときには、この解放感は大きなメリットと言えるでしょう。
スライドドアのデメリット
電動スライドドアの開閉には時間がかかる
スライドドアが電動の場合は、開閉に時間がかかります。
安全性を考えての設計ですが、大雨の時など急いで閉めたい時には、少しイラっとしてしまいます。
手動の場合はドアが重くて開閉が大変
スライドドアはドア1枚の重量が結構重いです。
手動のタイプは、開け閉めに結構な力が要ります。小さなお子さんや高齢の方には難しいかもしれません。
また、半ドアの状態になる可能性もありますので注意が必要です。
車重が重くなるので燃費が悪くなる
スライドドアはヒンジドアに比べ重量が重くなります。
車重が重くなると燃費は悪くなります。「燃費最優先」という方には向かないかもしれません。
車高が高くなる
スライドドアを採用すると、車高はおのずと高くなります。
車高が高いということは、車の重心も高くなり、強い横風であおられたりコーナーリングでの安定感も悪くなります。
後ろの車からドアが開いたことがわかりずらい
ヒンジドアの場合は、周りからドアが開けば気づいてもらえますが、スライドドアの場合は後方からは、わかりづらいです。
路肩に止めて右側のドアから出る場合は、後方確認をよく行わないと危険です。
まとめ
このようにスライドドアにはメリット・デメリットがあります。
小さなお子さんがいらっしゃるファミリーには、メリットの方が大きいと思います。
ただ、選ぶなら電動タイプを選ぶべきです。
半ドアにもなりませんし、開閉にも力は要りません。