安全運転を心がけていても、車庫入れでバンパーをぶつけたり、ドアを擦ってしまうこともあります。
気にせずそのまま乗る方もいらっしゃるでしょうが、やはり奇麗に修理したい、と思いますよね。
その場合は、「修理代はいくらかかるの?」ということでしょう。
車両保険に入っていれば、保険を使うことができますが、車両保険を使うと等級が下がって保険料がアップしてしまいます。
では、修理代がいくら以上なら保険を使うべきか?という事になります。
今回は、車両保険と修理代についてのお話です。
この記事でわかること
車両保険を使うと「等級」が下がり、保険料がアップする
全ての事故が対象ではありませんが、ほとんどの場合は車両保険を使うと「等級」が下がります。
自動車保険の「等級」とは?
前知識として「等級」について少し解説いたします。
自動車保険には、ノンフリート等級制度というものがあります。
初めて自動車保険に加入する場合は、基本的に「6等級」からのスタートになり、契約する保険期間中に保険を使わなければ、等級は1つずつ上がってゆきます。
最高は20等級です。等級が高いほど保険料の割引率が大きく(保険料が安く)なります。
保険を使うと等級が下がる
保険を使うと基本的には等級が下がってしまいます。下がり幅は1等級ダウン事故と3等級ダウン事故の2種類あります。
3等級ダウン事故:対人賠償保険金、対物賠償保険金が支払われた。自損事故で車両保険金が支払われた。など
1等級ダウン事故:盗難、災害、いたずらなどにより車両保険が支払われた。など
その他には、ノーカウント事故というものもあります。車両保険などではなく、特約のみを使った場合です。
※各自動車保険会社によって異なりますので、ご加入の保険内容をよく確認してください。
事故「無し」と「有り」の等級ごとの割引率
保険を使うと、翌年度から3年間は「事故有等級」という割引率の低い等級が適応されます。
一覧表にまとめてみると、以下のようになります。
等級 | 事故有 | 無事故 |
---|---|---|
20等級 | -44% | -63% |
19等級 | -42% | -55% |
18等級 | -40% | -54% |
17等級 | -38% | -53% |
16等級 | -36% | -52% |
15等級 | -33% | -51% |
14等級 | -31% | -50% |
13等級 | -29% | -49% |
12等級 | -27% | -48% |
11等級 | -25% | -47% |
10等級 | -23% | -45% |
9等級 | -22% | -43% |
8等級 | -21% | -40% |
7等級 | -20% | -30% |
6等級 | -19% | |
5等級 | -13% | |
4等級 | -2% | |
3等級 | +12% | |
2等級 | +28% | |
1等級 | +64% |
※-は割引、+は割増を意味します。
20等級なら、約20%も保険料が高くなることになります。
修理代がいくら以上なら、車両保険を使うべき?
では、本題に入りたいと思います。今回は20等級のケースについて解説してゆきます。
20等級から3等級下がるということは
20等級から3等級下がるということは、等級が17等級になります。
しかも「事故あり」の低い割引率が、3年間適用されます。シュミレーションしてみると、
年 | 等級 | 概算保険料 | 等級 | 概算保険料 |
---|---|---|---|---|
次年度 | 事故あり 17等級 |
100,000円 | 無事故 20等級 |
60,000円 |
2年後 | 事故あり 18等級 |
98,000円 | 無事故 20等級 |
60,000円 |
3年後 | 事故あり 19等級 |
94,000円 | 無事故 20等級 |
60,000円 |
4年後 | 無事故 20等級 |
60,000円 | 20等級 | 60,000円 |
合計金額 | 352,000円 | 240,000円 |
となります。10万円以上の差が出ますね。
一般的には、修理代10万円が一つの目安になると言われています。
ただ、車両保険には「免責金額」を設定している場合がほとんどです。
その場合は保険金とは別に自己負担が発生しますので、それも合わせてよく検討する必要があります。
また、実際の保険料は車種や契約者の条件、特約によって大幅に違ってくるので、契約の際は必ず具体的な保険料の見積もりで確認してください。
保険自体を見直してみる
保険会社を切り替えても、それまでの等級がリセットされるわけではありません。
ですので、事故で保険をつけった場合には、「事故あり」の割引率もそのまま引き継がれます。
ただし、自動車保険は基本的に1年更新です。更新の際に保険自体を見直してみることは重要です。
一昔前までは、対面式の代理店型の自動車保険が主流でしたが、今はダイレクト型(通販方)の自動車保険が人気です。
その理由は、なんといっても保険料が安い、ということです。
「走った分だけ」「ロードサービス無料」「事故発生時には専任の担当者をつける」など、保険料の安さ以外にも各社、いろいろなサービスに力を入れています。
ですので満期が近づいて来たら、自動車保険自体を見直してみましょう。
ただ、自動車保険の見積もりを複数の会社からもらおうとすると、ホームページ上で同じような内容を何回も入力する必要があります。
結構手間もかかってしまいます。
こちらのサービスを使えば、1度の入力で複数の自動車保険会社に見積もりを依頼できます。
入力後すぐに自動車保険料の相場が分かります。平均で年間の保険料が2万5千円もやすくなったというアンケート結果もあります。
無料ですので是非一度使ってみてください。ご自身の契約内容に無駄がないかどうかチェックもできますよ。