レッカーで運ばれる車

・事故で全損、廃車にするしかない

・走行距離が20万キロを越えて、色々なところに故障が発生、修理代が大きな負担

・塗装が剥げてきて、恥ずかしくて公道を走れない

・災害で車が水没した

悲しい事ですが、愛車を廃車にすることもあり得ます。

筆者はほとんど買い替えで乗り継いできましたが、1度だけ廃車にした経験があります。その車は走行距離は10万キロくらいでしたが、当時(20年以上前)は、10万キロも走ると色々と故障が発生しました。

エアコンが潰れ修理代に10万円、エンジンから白い煙を吐くようになりオイルがどんどん減ってゆき、その修理の見積もりが20万円、この時点で廃車を決断しました。

最近の車は10万キロ走ってくらいではそうそう故障もしませんが、当時はやはり10万キロは一つの目安となっていました。

自分で廃車の手続きをするケースは少ないと思いますが、イザやってみようと思ってもどんな手続きが必要なのか?知っている人は少ないと思います。

今回は「廃車はどんな流れで、どんな手続きが必要なのか」について解説してゆきます。

そもそも「廃車」とは?

一言で「廃車」と言っていますが、実際にはキチンとした定義があります。

車検が切れたからといってガレージに放置している車や、勝手にスクラップした車は「廃車にした」とはならないのです。

廃車とは、正式な手続きを経て行う必要があります。手続きを行わないと、車に税金がかかり続けてしまいます。

廃車に必要な手続きとは?

廃車に必要な手続きは、以下の二つの方法があります。

永久抹消登録

永久抹消登録とは、その名の通り永久的に車を使えなくする方法です。スクラップ(解体)されたり、災害などによって走行できなくなった車に対する手続きです。

ディーラーや中古車販売店で車を買い替える際に、元の車が廃車になる場合は、「解体費用」や「廃車手続き費用」がかってきます。

一方、廃車買取業者なら鉄やアルミを再利用するので、ある程度の価格で買い取ってくれます。

一時抹消登録

しばらく車を乗らない、というときの手続きです。

長期の海外出張や単身赴任、などのケースですね。一時抹消登録の手続きを行うと、当然公道は走れなくなりますが、再度申請をすれば公道を走ることが出来ます。

廃車にする場合の流れ

事故で全損、水没してエンジンも車内も水浸しで動かない、などの場合は明らかに廃車となりますが、まだ動く車は廃車と決めつけるのは勿体ないことです。

なぜなら、中古車として売れる可能性が高いからです、その見極めの手順をまとめました。

事故や水没など、既に車が動かなくなってしまっている場合は2.からお読みください。

1.まだ車が動くのであれば中古車として売ることができる

まだ走行可能な状態の車であれば、廃車にしなくても中古車として売ることができます。

自分では「もう値段がつかないだろう」と思っている車でも、買い取ってくれる業者はたくさんあるのです。

中古車買取業者は、海外輸出のネットワークをもっている業者も多く、日本では査定0円の車でも、海外では需要があるたくさんあります。海外では走行距離20万キロなんて、まだ現役バリバリです。

自分で「査定はつかないだろう」と決めつけるのは勿体ないです。

ただ、自分でそんな業者を探すのも大変です。何店も回っている暇もないですよね。

こちらのサービスを使えば1度の簡単な入力で、複数社に見積もりを依頼できます。もちろん無料です。

買取相場もすぐわかる入力はカンタン32秒

 

これをやらないと、思わぬ金額を損してしまいます。その中で、一番高い金額の業者に売れば良いのです。廃車手続きも当然無用です。

2.廃車買取業者に売る

中古車買取業者からも査定が出ない場合や、全く動かない車は廃車買取業者に査定をお願いしましょう。

廃車買取業者は、直して乗れる車は修理して販売します。そして、廃車となってしまう場合は、部品・パーツの需要がないかを調べます。

パーツの国内や海外に販売チャネルをもっている業者は他では、ディーラーでは0円査定の車でも10万円以上で買い取る場合もあります。

街の解体屋さんに相談するのも一つの手段ですが、廃車となれば業者選びも重要です。なぜなら、廃車すると税金などの還付もあるのですが、そのあたりの説明もせず、解体費用や手数料だけを請求する業者も悲しいかなまだ存在します。

安心できる業者に査定を依頼して「いくらで買い取ってくれるか?」を確認しましょう。

ここでピックアップした業者は自動車税・重量税・自賠責保険の還付も明確にしていますので安心できます。

廃車ラボ

確認して驚きましたが、平成8年式のステージア 走行距離12万キロの車、普通なら査定がつかないところですが、ナント7万6千円も戻ってきていますね。

最悪、金額は戻らなくても面倒な廃車手続きは全て無料でやってくれます。

3.必要な書類をそろえる

必要な書類は業者さんが詳しく教えてくれるので心配はいりません。※廃車にするか修理して販売するかで必要な書類も少し違います。

中古車として買い取ってもらう場合でも、必要な書類はお店が指示してくれます。

4.任意保険の手続きも忘れずに

自動車の任意保険は、解約を行うと保険料の返金が行われます。(各保険会社の規定によります)

任意保険は解約をしてしまうと、これまで蓄積してきた無事故割引(ノンフリート等級)がリセットされてしまいます。

車の買い替えで廃車にする場合は、解約ではなく「車両入替」の手続きをしましょう。対象となる車が変わりました、と保険会社に通知するわけです。

当分の間は車に乗る予定はない、という場合は、「中断証明申請」の手続きをして「 中断証明書」を発行してもらいましょう。そうすることでノンフリート等級(割引率)は、通常5年間、再契約する際に前の等級を引き継ぐことができます。

以上が廃車手続きの流れになりますが、自分で廃車手続きを行うには、ナンバーを外して平日に陸運局に行って必要書類を作成する。

かなり面倒なことです。

ここまでご紹介したサービスを利用すれば、廃車手続きは全て業者がやってくれますし、費用も掛かりません。

廃車せずに買い取られて中古車として、まだまだ活躍する可能性もあります。