近年、いろいろなところで環境に優しい「エコ」が注目されています。
自動車は排気ガスを排出するため、そして地球の資源のガソリンを消費するため、よりクリーンで燃費の良い車が求められています。
その一環で、環境に優しいエコカーに対しては税金面での優遇措置がとられています。
グリーン化特例やエコカー減税ですね。
逆に、一定期間経過した古い車に対しては「重課(増税)」という措置をとっています。
今回はその重課の中でも「18年超」の車にスポットをあてて解説してゆきます。
グリーン化特例とは?
グリーン化税制と呼ばれることもありますが、正式には「グリーン化特例」です。
これは自動車税(軽自動車税)に関するものです。
グリーン化特例とは、
排出ガス性能及び燃費性能に優れた自動車に対して、それらの性能に応じて、 自動車税・軽自動車税を軽減するとともに、新車新規登録等から一定年数を経過した自動車に対して自動車税・軽自動車税を重課 出典:国土交通省
簡単に言うと、
排気ガスが少ない車や燃費の良い車は環境に優しいから、税金を少しだけ安くします。
逆に古い車は排気ガスも多く出すし、燃費も悪く環境に優しくないので増税します。
ということです。
自動車税が増税される車は、
・ディーゼル車は新車登録後11年を超えるもの
・ガソリン車は新車登録後13年を超えるもの
です。
重課率(増税率)は、約15%です。
自動車税(軽自動車税)は、毎年4月1日時点での車の所有者に対してかかる税金です。
毎年のことですので、15%の重課は結構きついですよね。
※電気自動車、燃料電池自動車、天然ガス自動車、メタノール自動車、ガソリンハイブリッド自動車、一般乗合バス及び被けん引車については、重課の適用外となっています。
ということは、初代プリウスは1997年発売ですので、13年を超えても増税の対象外となります。
ただし、あくまでも「特例」ですので、いつまでもハイブリッドカーが対象外、ということは分かりません。
今やハイブリッドカーが主流になってゆきますので、何とか税金を取る方法を考えるのでは?と個人的に思っています。
エコカー減税とは?
エコカー減税は、「自動車取得税」と「自動車重量税」に対する税制措置です。
排出ガス性能及び燃費性能に優れた自動車に対して、それらの性能に応じて、自動車重量税と自動車取得税を免税・軽減 出典:国土交通省
自動車取得税は、平成29年4月1日~平成31年3月31日
自動車重量税は、平成29年5月1日~平成31年4月30日
までの期間中に新車新規登録等を行った場合に限り、特例措置が1回限りで適用されます。
エコカー減税、といいながらこちらも重課(増税)があります。
継続車検時にかかる「自動車重量税」は、
新車登録から13年経過すると、約1.4倍
新車登録から18年経過すると、約1.5倍
に跳ね上がります。
こちらは車検の2年に1回の支払ですが、さすがに1.5倍は厳しいですよね。
では18年超の車の税金は?
これらのことを総合すると、新車登録から18年超の税金は、
自動車税が15%アップ
自動車重量税が50%アップ
ということになります。
1500ccのコンパクトカー(車両重量1.5トン未満)ですと、
・自動車税は、34,500円→39,600円
・自動車重量税は、24,600円→37,800円
となります。
税金も上がるから買い替える?
18年乗っていると、走行距離も多くなって、交換が必要な部品も増えてきます。
これだけ税金が上がってしまうなら、「買い替えるか?」ということも頭によぎりますよね。
でもその時に気になるのは、「今の車に査定はつくの?」ということではないでしょうか。
18年超の車に査定はつくのか?
新車ディーラーに行って、「下取りはつきますか?」と聞いたら、まず「つきません」と返答されます。
ディーラーは新車を販売することが本業ですので、車の下取りには興味はありません。
年式の古い車に対しては尚更です。
18年超の車の買い替えを考えるのであれば、「車買取専門店」から見積もりをもらいましょう。
ディーラーと違って買取専門店は、その名の通り「車の買取」が本業です。
買い取った車は国内はもちろんですが、海外にも輸出されます。
海外では、日本車は
・日本車は信頼できるブランド
・車検制度があり、定期的なメンテナンスが行われている
・道路が整備されていてコンディションが良い
という理由で、大変人気があります。
海外では走行距離20万キロ、18年落ちという車でもバンバン走っています。
ですので、18年超の車は複数の買取専門店から見積もりをもらって、その中から1番高い査定を出してくれる業者に売るべきです。
こちらのサービスを使えば、1度の簡単な入力で複数の買い取り専門店に見積もりを依頼できます。
無料ですので、是非一度使ってみてください。
予想外の値段がつくこともありますよ。