最近テレビコマーシャルなどでよく耳にする「プラグインハイブリッド」略して「PHV」。
これまでのハイブリッド車とは、何が違うのでしょうか。
燃費性能も非常に良いので、「次に買うならPHVだ!」という方も多いことでしょう。
今回は、「PHV」について解説してゆきます。
この記事でわかること
PHVとは?
PHVとは正式には「プラグインハイブリッド」のことです。
ハイブリッドとは、ふたつの動力源で動く車の事で、現在のハイブリッド車は、エンジンと電力(バッテリー)によるモーターで駆動する車の事です。
PHVとハイブリッドの違いは、PHVは外部から電気を充電することができることです。家庭用電源でも充電できます。
従来のハイブリッドは、外部から電源の充電はできません。
PHVは、電気だけで走れる距離が長く、ハイブリッドカーと完全な電気自動車(EV)の中間あたりと言ったところでしょうか。
PHVの車種って何があるの?
では、2018年5月現在でPHVはどんな車種が発売されているのでしょうか。
TOYOTA プリウスPHV
言わずと知れたトヨタ、プリウスPHV
【プリウスPHVの特徴】
2017年にフルモデルチェンジが行われ、大きな進化を果たしました。
EVモードの走行距離がカタログスペックですがナント68.2km (日本、JC08モード)となっています。
60キロメートル以上、電気で走れる(ガソリンがいらない)ということになります。
電池を使い切れば、HV(ハイブリッド)モードで走り続けることができます。
ハイブリッド走行中にエンジンで発電して充電できる、「バッテリーチャージモード」というものもあります。
また日本、欧州に限りますが、太陽光パネルによる充電が可能です。
【プリウスPHVの新車価格】
326~422万円
【プリウスPHVの燃費(カタログスペック)】
EV走行時:68.2km
ハイブリッドモード走行時:37.2km/L
【満充電時間】
100V電源で14時間 ※自宅の普通の電源
200V電源で2時間20分 ※ディーラーや商業施設など
急速充電で20分(約80%充電) ※高速道路サービスエリアや道の駅など
三菱 アウトランダーPHEV
ここでいきなり「PHEV」という言葉が出てきました。
実際にはPHVもPHEVも仕組みは同じです。自動車各社で呼び方が違うだけなのです。
【アウトランダーPHEVの特徴】
アウトランダーPHEVは、今巷で人気のSUV車です。
パワートレーンは、2.0リットル直列4気筒ガソリンエンジンに、2個のモーターの組み合わせ。4輪に最適な駆動トルクを配分するS-AWCを採用しています。
二次電池は、蓄電容量12kWhのリチウムイオンバッテリーです。
【アウトランダーPHEVの新車価格】
365~478万円
【アウトランダーPHEVの燃費(カタログスペック)】
EV走行時:60.8km
ハイブリッドモード走行時:19.2km/L
【満充電時間】
200V電源で4時間 ※ディーラーや商業施設など
急速充電で25分(約80%充電) ※高速道路サービスエリアや道の駅など
100V(自宅)電源を使おうと思うと、ディーラーオプションでケーブルを購入するしかありません。(5万円以上します…)充電時間は不明です。
PHVのミニバンってないの?
「はい、国産車では、ありません」(2018年5月現在)
今後PHVの車種はミニバンだけではなく、いろいろな車種に搭載されるでしょう。
充電するための電気代は?
1kWh電気料金の単価は地域や電力会社によって異なりますので、一概には言えませんが、
1kWh電気料金の単価を20円と換算すると、新型プリウスPHVの容量8.8kWhを30日間毎日充電したとすると20円×8.8kWh×30日=5,280円/月
となります。
PHVの補助金って?
一般社団法人次世代自動車振興センターによると、2018年5月時点での補助金は、
プリウスPHV、アウトランダーPHEV共に20万円です。
PHV/PHEVのメリット
・なんといっても燃費性能が良い
・各種モードがあるのでガス欠・電欠の心配が少ない
・環境に良い
・モーターで走行するため静寂性が抜群
・加速性能がバツグン
・外部に電源を供給できる
・エコカー補助金や助成金がある
PHV/PHEVのデメリット2つ
・本体価格が高い
・地域によっては充電設備が少ない
いずれのデメリットも普及が進んでゆけば、改善されることだと思います。