車の保管

車を購入するときは、ドライブや通勤、お買い物など色々なニーズがあったと思います。

しかし、何らかの事情で「しばらく車に乗らない」ということもあり得ます。

・車が必須であったエリアから、都心に引っ越した

・通勤で車を使っていたが、転勤で電車通勤となった

・長期の海外出張

など様々な事情が考えられます。

車は機械ものですので、長期間放っておくと色々な問題も考えられます。

今回は「車をしばらく乗らない」ときに気を付けるべきことについて考えてみました。

長期間放置状態にすると車はどうなるの?

車に乗らない「放置状態」を続けると、いろいろな問題が発生します。

バッテリがあがる

車はキーを抜いている状態でも、電力を消費しています。

車内のコンピュータや時計、カーナビ、オーディオなどのバックアップ電源としてバッテリから電気が供給されているのです。

全くエンジンをかけない状態ですと、一ヶ月ほどでバッテリが上がってしまいます。

ただ、エンジンをかけた状態(アイドリング状態)ですと、充電量は期待できませんので、実際に走行することが重要となってきます。

車に乗らない間、誰かに定期的に走行してもらうのがいいのですが、そうも行かない場合は定期的に充電する方法をお勧めします。

「バッテリを外しておく」と書かれているサイトも見かけますが、素人がバッテリを外すのは危険です。

カーナビなどのデータも消えてしまうので、やめておいた方がいいです。

ボロボロの車

ボディが傷む

洗車もワックスがけもせずに長期間放置していると、当然ボディも傷んできます。

屋根付きのガレージか屋外か、保管場所によってダメージは随分変わってきます。

直射日光や雨風が直接あたるのと、そうでないのでは当然ですよね。

また、鳥のフンや葉っぱ、花びらが多く落ちる場所はシートをかけておくべきです。

タイヤが変形する

車を長期間放置するとタイヤの空気も徐々に抜けてゆきます。

タイヤの空気が減ったことにより、タイヤの変形やひび割れが起こる可能性があります。そうなると再び走行するときに危険が伴います。

車をしばらく乗らない、となった場合は空気圧を高めにしておきましょう。

エンジンオイルの変質

エンジンを1カ月以上もかけない状態でいると、内部のオイルはエンジン下部にあるオイルパンに落ちてしまいます。

その状態で放っておくと、エンジン内部の油膜がなくなってしまい、腐食やサビが発生することもあります。

そのままでエンジンをかると、エンジン内部の摩擦部分に鉄粉などあたり、エンジンを傷つけたり焼きついてしまう可能性があります。

長期間の放置からからエンジンをかける場合は、オイルの量と状態を確認するようにしましょう。

車の価値が、どんどん下がってゆく

ここまでお伝えしたように、車は放置しておくと色々なダメージを受けてしまいます。

再び乗るようになった時に、メンテナンスに結構な費用が掛かってしまうケースもあります。

そうでなくても、車の価値(査定)は毎月下がってゆきます。

そう考えると、長期間放置するなら売っておいた方が賢明かもしれません。

長期間車に乗らない予定であれば、事前に愛車を「今売ったらいくら位?」かを調べておきましょう。

こちらのサイトを使えば、1回の簡単な入力で複数の買取専門店に見積もりを依頼できます。

 

買取相場もすぐわかる入力はカンタン32秒

入力後すぐに愛車の概算価格も教えてくれます。

最高額で買ってくれるお店と金額もわかりますので、まずはこの金額を見て判断すべきです。

毎年かかる「自動車税」を止めるには?

4月1日時点で車を所有していると、毎年自動車税(軽自動車税)がかかってきます。

乗らない車に税金を払うのも勿体ないですよね。

この自動車税は、一時抹消登録という手続きを行えば一時的に止めることができます。

方法は、国土交通省のホームページでご確認下さい。

自動車保険の手続きもしておこう

しばらく車に乗らないからと言って、自動車保険を解約してしまうと、これまでの等級はリセットされてしまいます。

いままで等級が高かった人も自動車保険に入りなおす場合は、6等級という新規の等級からスタートすることになります。

当然、保険料も一番高い料率になってしまいます。

等級を引き継ぐためには、保険会社に中断証明書を発行してもらいましょう。

そうすることで、現在の等級を10年間保存しておくことができ、再契約時に保険料の節約ができます。

まとめ

車を長期放置すると、エンジンやタイヤ、バッテリーなどの状態も悪くなります。

また、保険や税金の手続きも必要です。

再度、乗り出すときにも手続きは必要ですし、お金をかけてメンテナンスをしないといけない、ということも考えられます。

1年以上放置する可能性があるのであれば、査定が高いうちに手放すことも検討したほうがいいでしょう。