ワンボックスカー

まだまだ日本では、ミニバンは人気車種です。街中を走っていてもよく見かけますよね。

家族全員+αの人数も乗れますし、荷物もたくさん積むことができます。

「次に買い替えるなら、ミニバンだ!」という方も多いと思います。

そんな気になるミニバンのメリットとデメリットについて考えて見ました。

そもそもミニバンとは?

ミニバンは、セダンアドよりも車高が高く、シートが3列あって6~8人乗りとなっています。

最後部の3列のシートを折りたためば、広い収納スペースにも変えることができます。

多彩なシートアレンジが楽しめる、「大勢乗れて・たくさん積める」のが特徴です。

一言でミニバンと言ってもクラスがある

ミニバンはいくつかのクラスに分けることができます。かなりざっくりと分けてみると下記のようになります。

Lクラス

トヨタのアルファードやヴェルファイア、日産のエルグランドなどのビックサイズミニバンですね。

アルファード

トヨタ アルファード 画像:トヨタ公式ホームページより

当然車重も重いため、それを動かすエンジンの排気量も2500CC~となっています。

車両価格も300万円~と高額になっています。ハイブリッドを選択するとやはり400万円~となります。

車のサイズ、排気量から当然ナンバーは「3ナンバー」となります。

Mクラス

トヨタのヴォクシー・ノア・エスクァイア、日産のセレナ、ホンダのステップワゴンなどのミドルクラスのミニバンです。

ステップワゴン

ホンダ ステップワゴン 画像:ホンダ公式ホームページより

各自動車メーカーが、しのぎを削る売れ筋の多いのがこのクラスです。

車両価格はステップワゴンなら228万円~ありますが、やはり人気グレードは車両価格だけでも250万円はかかってきます。

排気量は2000cc以下なので「5ナンバー」となりますが、サイズ的に「3ナンバー」となる車種もあります。

Sクラス

乗用車感覚で乗れるのが、このサイズのミニバンです。

トヨタのシエンタ、ホンダのフリードとなどです。

シエンタ

トヨタ シエンタ 画像:トヨタ公式ホームページより

少し前までは、マツダのプレマシーやトヨタのウィッシュなどがラインナップにありましたが、今はもう生産完了になっています。

このサイズで3列シートの車種は少なくなってしまいました。サイズ的にコンパクトなので、3列目のシートは補助的な使い方になってしまいます。

フル乗車での遠出はかなりキツイです。

価格は168万円(シエンタ)~となっています。

メリット・デメリット

ミニバンのメリット

クラスによっての違いはありますが、まとめてみました。

大人数が乗れる

2列シートの乗用車の最大乗車定員数は5名までです。

3列シートのあるものバンは、6~8人まで乗ることができます。家族の人数が多いご家庭や、大勢の友達と車内でワイワイしながらドライブできるのは、とても魅力的です。

シートアレンジが多彩

ミニバンのシートアレンジは各社アイデアを駆使していて、実に多彩です。

当然最後部の3列シートは倒すことができるので、荷物もたくさん積むことができます。キャンプなどのレジャーにはぴったりですよね。

また、2列目3列目のシートを倒せば、大人二人が寝ることができる空間も作れます。車中泊ができるのもミニバンのメリットです。

スライドドアで乗り降りがラク

ミニバンの後部のドアは、ほぼスライドドアです。

スライドドアは、赤ちゃんを抱っこしたまま・買い物袋を持ったまま、傘をさしたまま、乗り降りができるので大変便利です。

普通のドアであれば、狭い駐車場でお子さんがいきなりドアを開けて「ガチャン!」なんてこともありますが、スライドドアであれば安心です。

運転時の目線が高い

ミニバンのほとんどは車高が高く、そのため運転席からの視界も高めになります。

前の車が普通の乗用車や軽自動車であれば、その先の状況も見ることができます。

ミニバンのデメリット

車重が重いので燃費が悪い

Lクラスは特にですが、大きな車体のため当然車重も重くなります。

そのため、どうしても燃費は悪くなってしまいます。車重を考えると、タイヤの摩耗も早い、と言えます。

車高が高いのでロールがでる

ミニバンの車高は高いので、コーナーを曲がるときにロール(外側へたわもうとする力)が出てしまいます。

最大人数を載せていたり、重い荷物を積んでいるときはさらにきつくなります。

立体駐車場に入らない(こともある)

立体駐車場には、車高の制限があります。車高の高いミニバンは入れないこともよくあります。

入れる駐車場を探す、という時間ができてしまう可能性があります。

洗車が面倒

これは個人差があると思いますが、Lクラスの車を自分で洗車・ワックスがけするのは結構大変です。

天井は脚立がないと拭けませんし、なにせ面積が広いです。

まとめ

ここまでミニバンのメリットとデメリットを書いてきましたが、結局メリットの裏返しがデメリットなんですね。

広い空間を確保するには車高は高くなるし、車重も重くなります。

ライフスタイルに合わせて、優先すべき項目(運転のしやすさ?・後部シートの居住性?・燃費?など)を事前に家族会議で決めておくといいと思います。

そうすると、ブレずに最適なミニバンを選ぶことができます。