車を買い替えるとき、それまで乗っていた愛車はどうされますか?
新しく車を購入するディーラーで「下取りに出す」、という方が結構いらっしゃいます。
これまでは、大半の方がそうされていました。
でも実はこれ、すごく勿体ない事なのです。
車はどこで手放すかによって、大きな金額の差が出ます。
今回は車の買い替えで愛車を「下取りにだすか」「買取で売るか」について考えてゆきます。
この記事でわかること
車の「下取り」とは
車の下取りとは、新しく購入するお店で、それまで乗っていた車を引き取ってもらう方法です。
下取りの査定金額が、購入金額からマイナスされ、その残った分を支払う、ということになります。
昔から行われてきた方法で、最近まではこの「下取り」が主流でした。
下取りのメリット・デメリット
では、下取りのメリット・デメリットについて考えてゆきます。
「下取り」のメリット
1.窓口が一本である
車の購入と売却の手続きを、一人の営業マンを窓口として行うことができます。
2.代車の心配がない
新たな車の納車と、それまで乗っていた車の引き取りのタイミングを合わせてくれるので、代車の心配は「ほぼ」ありません。
「下取り」のデメリット
1.下取り金額が、「相場よりも安い」
2.新車の見積もりの「値引き」と混同されるため、正味の下取り金額がわかりずらい、というか不明瞭である。
車の「買取」とは
車の買取とは、その名の通り、車の売却だけを行うことです。
「買取」のメリット・デメリット
こちらも、それぞれのメリットとデメリットについて考えてゆきます。
「買取」のメリット
1.下取りよりも「高い」査定が付く
「買取」のデメリット
1.購入と売却の2つの窓口とやり取りする必要がある
2.納車と引き取りのタイミングをうまく合わせないと、車が無い期間が発生する
「下取り」と「買取」の差額はナント平均で17万円!
ここまで、サラッと比較してみましたが、「それなら下取りでいいんじゃない?」と思われる方も多いことでしょう。
でも一番お伝えしたいことは、査定金額の差はこんなに大きい!ということです。
車を買い替えた1000人以上のアンケートを行ったところ、「下取り」よりも「買取」の方が平均で17万円も高い!という結果が出ました。
※ズバット利用者アンケートより 2017年1月1日~2017年6月30日 回答者数1123
17万円と言えば、最高級のナビ、タイヤとホイール、等が買える金額です。
値引きで考えれば、最終値引きからさらに17万円お安く買える、ということです。
「買取」の場合窓口が二つになりますが、それぞれの必要な手続きはほとんど代行してくれますので、そんなに大変な事ではありません。
必要な書類だけ用意すれば下取りのケースと同様に、勝手にやってくれます。
納車と引き取りのタイミングも、納車時期が決まったら、引き取りもそれに合わせてもらえばいいのです。
なぜディーラーの下取り査定は安いのか!?
では、なぜ平均で17万円もディーラの下取り査定は安いのでしょうか。その理由について解説してゆきます。
そもそも、ディーラーの本業は「新車」を1台でも多く販売することです。
ディーラーは、トヨタや日産などのメーカーに対して掲げた、年間の新車販売台数を達成すれば多大な報奨金が入ります。
ですので、営業マンも必死に新車を売ろうとするのです。
でも、車の下取りについては積極的ではありません。というか「付帯業務」なのです。
新車だけを買ってもらえればいいのですが、「今の車は、好きになさってください」というわけにもゆかないので、引き取っているのです。
引き取ったからには、利益を乗せて再販しなくてはならないので、すぐに売れる価格=相場よりも安い査定で下取りを行うのです。
一方、車の買取専門店というものがあります。
最近テレビやラジオのCMで、「車高く売るなら〇〇」とかよく流れていますよね。
買取専門店は、その名の通り、車の買取を本業としているお店のことです。
車の買い取り=「仕入れ」ですので、自分たちが欲しい!と思った車は、競ってでも積極的に高値を付けて買い取ります。
他にとられると、儲けも取られてしまいます。
車の査定には「相場」がある
ここまで「下取り」か「買取」についてお話してきましたが、車の査定には実は「相場」というものがあります。
株や外貨為替と同じですね。
この相場をもとに、ディーラーや買取専門店は査定を行います。
ディーラーの査定が安い理由の補足になりますが、ディーラーが持っている相場表は更新頻度が良くありません。
つまり、数か月先でも対応(再販)できる「安い相場表」になっています。
新車を売ることで精一杯なので、中古車の相場表を更新している暇もないのです。
一方、車の買取専門店は、この相場に対してはすごく敏感ですし、ほぼ毎日ウオッチしています。
買取専門店でも査定金額は異なる!?
相場があるのであれば、どこの買い取り専門店だと同じ金額の査定が付くんじゃないの?
と思ってしまいますが、実際は結構違っています。
その理由は2つあります。
1.それぞれのお店で「欲しい車」が異なるから。
買取専門店と一言で言っても、それぞれの特徴があります。
スポーツカー専門店、4駆専門店、1BOX専門店、軽自動車専門店などです。
自社が得意としている車種は、販売力の強さもあるので積極的に買い取ります。他のお店に負けるわけにはゆきません。
2.お客さんは今現在乗っている車の本来の価値など知るはずがない、ということを知っている。
中古車相場は毎日変動しているので、オークションに参加している業者しか最新の相場は把握できません。
つまり、一般のユーザーが最新の相場を知っていないことを、お店もわかっているのです。
ですので、相場ギリギリの査定を出す必要もない、ということです。
基本的には引き取ってしまえばそれでいいわけです。
まずは、愛車の最新の相場を知っておこう
少し長くなりましたが、結論を申し上げると、「まずは最新の愛車の査定相場を知る」ことが重要です。
それさえ分かっていれば、愛車を安く買いたたかえれることを防ぐことができます。
ディーラーに下取りに出す場合でも、買い取り専門店で売却する場合でも、提示された査定額が妥当なのかどうなのか、を判断できます。
愛車の最新の査定相場はこちらで調べることができます。
かんたんな入力後、すぐに査定相場がわかります。同時に複数の買い取り専門店に、見積もりを依頼できます。
1軒1軒お店を回らなくても、あなたの愛車を「欲しい!」と思ってくれるお店を探すことができますよ。
無料ですので、是非一度使ってみてください。