カレンダーと万年室

中古車といえども、車は高い買い物です。

できることなら「お得」に買いたいものですよね。

では、「一体何月に買えば一番お得なの?」ということを考えたりもしますが、果たして月によって得や損はあるのでしょうか。

今回は中古車を購入する時期(月)について解説してゆきます。

中古車の販売価格は「需要と供給」といわれるが・・

中古車は新車と異なり、同じ状態の車は他にはありません。

同じ車種・グレードであっても、

走行距離

車両の状態(キズや凹みなどの外観や、保管状態)

修復歴や修理歴

メンテナンスの状態

がそれぞれ異なるのです。

そのため、販売価格は販売者の「これくらいなら売れるだろう」「仕入れ価格に20%の利益をのせて販売しよう」という思惑によって決定されます。

当然プロが値付けするわけですので、相場とかけ離れた価格をつけても売れないことはよく分けっています。

その値付けは「需要と供給のバランス」によって決定される、とよく言われます。

どういうことかといえば、

需要とは、中古車を買いたいと思っているユーザーの数

供給とは、販売可能な中古車の台数

この相対的なバランスで中古車の販売価格は決まっているのです。全体的なバランスもありますが、車種ごとの人気・不人気によっても需要と供給のバランスは働きます。

中古車といえどもジムニーやハイエースなどの人気車種は、何数が古くても店頭価格が高い理由がここにあります。

一般的には、

「売りにくい・売れない時期=需要が少ない時期」には価格を下げ、

「よく売れる・売りやすい時期=需要が多い時期」には価格は下げない

ということです。

需要の少ない月って何月なの?

需要(ニーズ)が少ない月とは、

・大型連休明け

GWやお盆休みなどの大型連休を新しい車で迎えたい、という人は多くいます。また、連休中にお金も使っていますので、大型連休後は車は売れにくい時期なのです。

・年明けの1月

新しい車で新年を迎えたい、ということで年内に車の買い替えを済ませる方も多いです。年末年始の帰省も終えた歳明けの1月に、あえて買い替える人も少ないので「需要も少ない」、ということです。

・4月

4月1日を過ぎると、自動車税(軽自動車税)が新年度分かかります。

「自動車税を払ったんだから、しばらくは買い替えを我慢するか」という気持ちにもなります。

また3月は新車の販売台数が年間を通して一番多い月です。新車に買い替える=前にのっていた車が中古車として流通するので、4月は中古車の流通量は他の月よりも多くなります。

つまり4月は、「中古車の供給過多」ということです。

よく決算月(3月)とか9月とか言うけれど・・

車を買い替えるには3月や9月が「お得」と言われたりしますが、それは新車の購入時期です。

中古車に関しては、特にこの時期が安いということはありません。

?文字と女性の顔

そもそも中古車の販売価格って

新車は「値引き」が常識であって、「定価から、いくら値引きを引き出せるか」ということでみんな躍起になります。

一方、中古車の場合は定価がありません。店頭表示価格(販売価格)は販売者が自由につけることができます。

とはいえ、バカ高い値段をつけると当然売れないので、相場相応の価格を表示します。お客さんを呼ぶために、相場よりも安い価格を表示しているお店も少なくありません。

つまり、中古車の店頭価格は販売者の意思次第、なのです。

需要と供給のバランスも当然影響しますが、お店の事情も影響する、ということです。

100万円で売れるであろうと考えて70万円で仕入れた車が、3か月間も売れずに店頭に残っていれば、90万円に売価を下げてうることも当然あります。

そのタイミングで車を買った方にとっては、「お得」といえるでしょう。

また、お客さんを呼ぶために利益を無視して価格付けをした車を購入した方も、お得な買い物をした、といえるでしょう。

でも新車のように「何万円得をした!」ということは中古車の場合はありません。

理由は、定価がないのでもともとの価格が曖昧だからです。

中古車はこれだ!と思った時が買いどき

4月が中古車を買う時期としてお勧め、といわれたからそれまで待っておこう。

というのはあまりお勧めではありません、

なぜなら、4月だからという理由で車両の価格が5万円、10万円も下がっていることはあまりないからです。

「いつが得か」と言事ばかり考えるよりは、「これだ!」と思った車は早く決断するが賢明です。

中古車は2台と同じ状態の車がないので、色々と考えているうちに他で売れてしまうこともよくあります。

気に入った車が見つかったら、購入の検討をすることがおすすめです。