自動車の廃車手続きには、必要となる書類がいくつかあります。
業者に頼めば、必要な物は指示してくれますが、自分で用意しておく書類もあります。
何度もすることではないので、何を準備すれば良いのか迷ってしまうこともありますよね。
今回は、廃車に必要な書類のついてのお話です。
この記事でわかること
廃車には2種類ある
一言で「廃車」といっても、手続きには2通りあります。
永久抹消登録
永久抹消登録とは、その名の通り「永久」に車を使えなくすることです。
車を解体（スクラップ）にしますので、2度とその車は使えません。
事故などで修理できないほどの損害を受けた場合や、台風や地震などの自然災害による水没車、故障車、そして老朽化によってもう再販できないので処分する、といった場合に永久抹消登録を行います。
また、災害などによって車が流されて「どこにあるのか分からない」、というような回収不能車の場合もこれに含まれます。
永久抹消登録に必要な書類
・自動車検査証（車検証）
車検証に記載されている住所と現住所が異なる場合は、車検証と現住所を紐づける書類（住民票等）が必要になります。
また、結婚などで姓が変わっている場合は戸籍謄本なども必要になってきます。
・ナンバープレート（前後2枚）
廃車にする車両の前後のナンバープレートです。後ろのナンバープレートには封印がありますので、マイナスドライバーなどでこじ開ける必要があります。
・印鑑証明書と実印
自動車の所有者の実印と印鑑証明（発効後3か月以内）が必要です。本人以外が手続きを行う場合には、委任状を作成し、実印を押印します。
・自動車リサイクル券
・解体業者から通知された「解体に係る移動報告番号」と「解体報告記録日」
・申請書
申請書は陸運局（軽自動車は軽自動車検査協会）、またはディーラーや自動車販売店・整備工場・行政書士事務所などで購入することができます。
・自動車重量税還付の振り込み情報
車検の有効期間が一か月以上の残っていれば、自動車重量税が還付されます。
以上は自分で解体業者に車を持ちこんで、解体処理を行ったうえで必要となる書類です。業者に任せればややこしい廃車手続きも代行してくれます。（ただし、費用が掛かるケースもあります）
一時抹消登録
一時抹消登録とは、車は解体せずに「しばらく使用しないことを届け出る」、というものです。
例えば長期の海外出張や入院などの場合ですね。
この手続きを行わないと、使わない車といえども自動車税が毎年かかってしまいます。
当然公道を走ることはできませんが、また再開すれば走らせることができます。
一時抹消登録に必要な書類
・自動車検査証（車検証）
・ナンバープレート（前後2枚）
・印鑑証明書と実印
各注意事項は先程の永久抹消登録と同じです。
・手数料納付書
・一時抹消登録申請書
・自動車税・自動車取得税申告書（地域によっては不要）
廃車費用っていくらかかるの？
一時抹消登録であれば、手続きの事務手数料だけですみます。
一方、永久抹消登録であれば、不動車であればレッカー費用、解体（スクラップ）費用などが掛かってきます。
決まった金額はありませんが、2万円～といったところでしょうか。
廃車を買い取ってくれる業者がある！？
廃車と聞けば、車をスクラップにして廃棄するイメージがありますが、実はそうではないケースもあります。
海外に輸出する
日本国内では、金額がつかないような年式の古い車や過走行車でも、実は海外では良い値で売れる車もあります。
日本車は品質が高いうえに
・車検制度があること
・道路状態が非常に良い事
から、状態の意良い車が多いことで有名です。
ですので、日本国内ではスクラップにするしかない車でも、海外に輸出のルートを持っている業者であれば買い取ってくれるのです。
パーツ取りして部品として販売する
いきなり解体せずに必要な部品やパーツを取り外し、部品として再販する業者もいます。
特にTOYOATのハイエースは海外で根強い人気があり、30万キロ以上の車も多く走っているので、パーツも重要な輸出品となるのです。
「廃車だから売れない」と決めつけるのは勿体ない
まだ十分に動く車であれば、「もう廃車かな」と決めつけるのは勿体ないです。
先程もお伝えしましたが、海外ではまだまだ需要がある車かもしれません。
あなたの車を欲しい！と思っている業者もいるのです。
でも、どこのお店に持ってゆけば良いのか？わかりませんよね。
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入力後、すぐに愛車の査定相場も教えてくれます。
こちらで査定がつかない、ということであれば、廃車業者に買い取ってもらいましょう。
そうすることで、煩わしい廃車手続きも全部やってくれますし、思わぬ金額が戻ってくる可能性もあります。